ガーゼ

大人になっても少女で痛いの

ガーゼ

自己の内面をみている

自分がどうゆうものかわたしは知らないから知りたい欲求か。わたしは生まれてからずっと共感を避けている。空気感に過敏なせいで音に過敏過ぎるせいで一人きりでしか生きていけない。ホルモンだとかそんなことで内側が知れるのなら楽な事ですね。全てに影響されて体調が変化してしまう。一人きりで居なければ。そう思っては失踪と放浪を繰り返す。帰るところなどどこにも無かったのだ。十代の頃は疾走していた。太く短く生きなければと速さばかりを求めて死に急いで。温度など感じなくなってしまった。感覚はもうない。加速の先に身体は凍り付いている。

あなたを赦すわたしがいることで全てが減速していく。わたしはわたしを赦せずに真昼の病院でわたしを棄てた。

一心に柩を運ぶ。閃光がさす屋上。

そこには網目がめぐらされ。

網目の先に幾つもの棟が見えている。