ガーゼ

大人になっても少女で痛いの

壊れたものはもう要らない

壊れたものはもう要らない。どこか遠くに棄ててしまおう。重たい身体を持ち上げる力は無くなってきてしまったよ。ほんとうにもうただ眠りたいんだ。指先は浮腫んで、関節も曲がらなくなった。利き手が使えない画家だなんて。身体が動かない舞踏家だなんて。

あなたが、寂しそうと勘違いをして。わたしはまた神経を切り落としながら歩いてゆく。

向こう側に。歩いてゆくんだ。