ガーゼ

大人になっても少女で痛いの

わたしの死

 

苦しくて殺してやりたくて、でもどうしてもわたしは母親の人形でしかないから泣くことしか出来ない。わたしの好みややりたいことは否定され続けた。だからわたしもわたしのことを否定し続けなきゃいけない。どうしたってわたしは愛されたい子供であるから。知らない、そんなこと。母親の気持ちやご機嫌をどんなに知らないって言ってもわたしは感じなくてはいけない。わたしは人形だから。所有物だから。物だから。母親がいなければ良いって何回も何回も思っていた。そうしたらわたしの病気は無くなるのに。こんなにも苦しい人生は送らないでも良かったのに。苦しい。苦しい。苦しい。苦しくて悲しい。「あなたは優しい子だから」と言われ続けた。優しくなければいけなかった。わたしの性質はない。無くなった。わたしの全ては無くなった。存在は無くなった。なにかを選びたくても、母親の好みの中から選ぶことが当たり前になって、選びようがなかった。なにもかもいらなかった。母親の言う良いものはわたしにとって良いものではなかったから。母親の好みの趣味は最悪だったから。センスが悪いから。何かの真似でしかないから。とても怖いから。
もし、わたしに子供が出来たらとても怖い。わたしの子供に母親みたいにならないでと全て反対のことばかりさせてしまいそうで。だからわたしは死ななきゃ苦しさから出られない。ずっと一人きり。誰にも甘えてはいけない。それはそう母親が願ったから。そうあるべきと言ったから。
死にたい。死ななきゃいけない。いつまでもそう思う。逃げたくても逃げられない。死ななければ逃げる事は出来ない。

だからわたしはずっと死にたいんだよ。